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「インフレ・デフレ」どちらに転んでも資産を守る方法は分散投資のみ!

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1990年に起こったバブル崩壊後、株価や地価が暴落し日本経済は一気に右肩下がりに落ちていきました。ここから起こった日本経済の低迷は「失われた20年」とも言われ、株式などを持っているよりも現金として持っている方が安心だと言われていた時代です。

デフレスパイラルにはまり、日本経済は凍りついていました。そして、2012年に開始したアベノミクスで脱デフレを掲げてきた日本。
現在はマイナス金利などの効果もありようやくインフレ率1.2%まで持ってこれていますが、目標としている2%には到達できる兆しがありません。(出典:IMF-World Economic Outlook Databases 2018年10月)

これからの将来、日本経済がどうなるかは誰もわかりません。このままインフレが進み最終的にハイパーインフレに突入してしまうかもしれませんし、逆にデフレに逆戻りという可能性も十分ありえます。
どちらかに日本経済が転んだとしても、今持っている資産を守れるのは自分自身です。そのために、今から情報を収集しておく必要があります。
今回は、インフレ・デフレどちらに転んでも資産を守る方法をお伝えしていきたいと思います。

インフレ・デフレになるとどうなるのか

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インフレ・デフレについて既にご存知の方もいるかと思いますが、簡単に説明します。
日本人は現金至上主義と言われていますが、仮に1,000万円の貯金資産のみ所有している場合、インフレ・デフレ時それぞれどうなるのか考えていきましょう。


出典:個人年金保険とインフレリスク

まず、インフレになった時です。

インフレとは、全体的にモノの値段が上がりお金の価値が下がってしまう状態のことを指します。具体的に言うと、今までは1,000万円で買えていた家の物価が上昇し1,200万円でしか買えなくなってしまうといった具合です。
全体的にモノの値段が上がっていくので、同じ1,000万円でも買えるものが減っていってしまいます。


インフレの状態で現金(貯金)だけしか持っていない状態では、損していく一方だということになりますね。ただしその反面、借金も同じように価値が減るため、お金を借りた人にとってはインフレになった方が有利です。
今は、日銀が一生懸命インフレに持っていくため、日本貨幣の流通を増やしているのでお金の価値が下がりややインフレに傾いています。

逆にデフレの状態ではどうでしょうか。

デフレとは先ほどとは逆で、モノの価値が下がりお金の価値が上がることを指します。
全体的にモノの値段が下がっているので1,000万円でより多くのものを買うことができ、今まで1,000万円だった家も値段が落ちているので900万円で販売されるようになっています。100万円もお得に購入できるのです。


ここで、冒頭で少し触れているデフレスパイラルについて少し説明しましょう。
デフレによって物の値段が下がると企業の収益もその分減りますよね。そのため、企業側は採用抑制・人件費削減・給料カットなどの対策を行わざるを得なくなり、各家庭の家計が苦しくなってしまいます。
給料が減ってしまうと節約しなければならなないので、消費活動が減少しますます物が売れない、売れないから安くするという負の連鎖が起きてくるのです。このことをデフレスパイラルといいます。そんな時に、より多くの現金を持っていれば安くたくさん物が買えるというわけです。

インフレ・デフレを簡単に説明しましたが、このように考えると資産は現金(貯金)だけ!など偏った資産の持ち方をしているというのは大きなリスクだとわかっていただけると思います。

資産を守る「分散投資」

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投資(資産運用)のイメージとして「資産を増やす」ことが思い浮かびやすいのではないでしょうか。もちろん、増やす意味もあるのですがさらにもう一つ「守る」という大事な役割があります。
せっかく増やしたものの、その価値がなくなってしまったり減ってしまったりしたら意味がないですよね。
守る=資産を減らさないように対策を打つということはとても重要です。

インフレ・デフレどちらが起こっても大丈夫な対策はないの?と気になるところですよね。
現金がデフレに強いようにインフレに強いものももちろんあります。
それを組み合わせることで経済的にどのような変化があっても資産を一気に失うことはなくなりますので、安全な資産管理を行うことが可能になります。

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インフレに強い商品とは

インフレが起こっている時には、お金よりモノに価値がありますので現金の資産ではなく「モノ」に資産を変えておく方がいいです。

例えば、不動産や金などは実際に存在している「モノ」なので、無価値になることはありません。特に金は、世界中で一定の数しかないことがわかっているため、大量に同じものが出てきて一気に値段が下がる心配がないとされています。

また、株や債券とは全く違う値動きをしているため、分散効果が高いのもポイント。
不動産や金を買う資金がないという人にオススメなのは、REIT(不動産投資信託)・金の投資信託であればより気軽に分散投資を行うことが可能です。

REIT・金の投資信託

REITや金の投資信託では、実際にモノそのものを所有するのではなく間接的にお金を投資するものなので、実際の「モノ」に対する所有権はありません。
ですが、投資可能金額のハードルがかなり低く商品によっては100円から投資できるものも存在します。

コンビニのコーヒー1杯分と考えると、かなり始めやすいですよね。他にも、株や投資信託に分散するのもオススメです。
インフレ時は企業の利益も増加しやすいため、株価も上昇傾向にあります。

また、投資信託においてインフレ率よりも上回る商品に投資すればお金の価値が減り続けるのを防ぐことができるのです。
どういうことかというと、インフレ率2%で物価が上昇したとしても2%を上回る利回りの商品で資産運用していれば、その分お金も増えていきますので対応できますよね。
それがもし、普通預金などの0.001%の利回りで資産運用していた場合ほとんど資産は増えないため目減りしていってしまうのです。

投資信託で資産運用するのであれば、インフレ率を考慮しながら商品を選びましょう。
そして、外貨預金もインフレ時には強い商品となります。
インフレが進むと、円の価値が低くなるため対円で強い外国通貨に投資しておくことで資産を守ることができます。

デフレに強い商品とは

デフレの時は、企業の利益は減ってしまうことが多いため株価が下がります。
全て資産を株として保有していると大きな損失が出る可能性が非常に高いです。
この時に保有しておくべき資産は「現金」「債券」「保険」です。
預貯金がある人がほとんどだと思いますので、保険と債券について説明していきます。

保険

例えば、死亡保険金を3,000万円かけていたとします。その時にデフレが進んでいればお金の価値が上がっていますので、デフレの際には保険はプラスの資産になりますね。
日本人は特に預貯金と保険の金融資産を持っている人が多いので、そうなると「デフレ対応型」に偏ったポートフォリオとなります。 

債券

債券は国や会社にお金を貸した時の借金証書のようなもの。
お金と同じ性質を持っているため、デフレ時には価値が上がります。
ですので、インフレのピークからデフレに向かうタイミングで債券に投資すると、一番旨味を得ることができる商品です。

時間

分散投資には、商品だけでなく時間を分散する方法もあります。
株式投資はボラティリティが高い(価格変動が大きい)商品のため、定額積み立てで長期的に投資を行いましょう。

ドルコスト平均法

定額購入・長期投資を「ドルコスト平均法」と言いますが、この手法で購入すると一株あたりの平均購入単価が下がる・その都度売買の判断をしなくても良いなどのメリットがあります。
ただし、このドルコスト平均法が効果を発揮するのは、緩やかでもいいので右肩上がりの商品に対してなので注意してください。


以上、いくつか商品などを紹介しました。
大切なことは、これらの商品をうまく組み合わせる+状況に応じて資産の配分を組み直す(リバランス)することです。
今自分の資産が現金のみだということであれば、デフレ時には対応できますがインフレ時にはリスクがあります。そう考えた時にこれからどの資産を増やしていくべきかがわかると思います。

はじめは、自分がどの商品を持つべきか分からないかもしれません。そんな時はプロに相談してみるのも一つの選択肢です。
プロの意見を聞きつつ、それを鵜呑みにするのではなく本当にそうなのか自分で判断する癖をつけることも大事ですね。

これからの経済がどちらに転ぶか、プロであっても判断は難しいものです。
私たちができることは、インフレ・デフレどちらになったとしても自分の資産を守る対策を打っておくこと。そのためには、お金や金融の知識を身につけることが重要になってきます。

 

コラム執筆者

f:id:Money_Clip:20181016175609j:plainしまづ@看護師ライター
現役看護師でありながらFP資格も保有。看護師として働く中でお金の知識がないと、時に自分や大切な家族の生活を脅かしてしまうことを知る。金融、医療の記事執筆を中心に活動し、確かで役に立つ情報をお届けすることをモットーとしている。