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テレビ広告の時代は終わった?遂にデジタル広告がけん引する時代に

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今年に入ってからよく目にするのが、ついにテレビ広告の時代は終わりが訪れたといったニュースです。確かに、以前と比べると「テレビはつまらなくなった」と答える人が増加し「テレビ離れ」というものが当たり前になった気がします。

そこで今回は、テレビ広告に代わり新たに広告市場をけん引していくであろうデジタル広告について考えてみたいと思います。

デジタル広告は万能?ついにテレビ広告と逆転

2018年6月14、電通イージス・ネットワークが「世界の広告費成長率予測」を発表しました。世界59カ国から収集したデータに基づいた調査によると、2018年の世界の広告費は3.9%ほど成長し総広告費は6,135億ドル(約68兆円)と過去最高に達すると予測されています。

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引用:電通イージス・ネットワーク

取りまとめられた広告費成長率予測では、2019年も引き続き世界的にデジタル広告がけん引する形になっていくであろうと予測されており、リーマンショックが起きた2009年以来10年連続でプラス成長しているデジタル広告費の成長率は著しく、2018年に12.6%、2019年も11.3%と少し落ち込みますが二桁台の成長をし、今後もデジタル広告費の成長は大いに期待できます。

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引用:電通イージス・ネットワーク

こういったデジタル広告費が成長した背景には、動画配信サービスなどのスマートフォンコンテンツの進化が関連しているといえます。

スマホで「動画(広告)を見る」ことを当たり前にした動画配信サービス

皆さんは、スマートフォンなどで気軽に視聴することができる動画配信サービスを利用したことはありますか?国内ですと「Amazon(アマゾン)」「Hulu(フールー)」「Netflix(ネットフリックス)」などが有名ですね。システムは非常にシンプル、月額料金またはレンタル料金を支払うことで、スマートフォンやテレビなどのデバイスで好きなだけ動画を視聴することができる定額サービスです。

www.sbbit.jp


少し前までは安いとはいえなかったサービスですが、現在は価格競争が起きたことでかなり安い値段でサービスを受けられるようになりました。(Amazonプライム・ビデオはなんと月額400円で2万本以上の作品が見放題)これにより契約までのハードルが下げられ、スマートフォンで動画を視聴するユーザーも増加しました。少し前まではテレビの大きさと比べられており、スマートフォンで映像を見ることに抵抗がある人も少なくはありませんでしたが、現在はインターネットインフラの発展などで多くの方が慣れてきたといえます。

そして、スマートフォンで動画を見るというのを決定付けたのが、デジタル広告でも最大手のGoogleが提供する動画配信サービス「YouTube」です。

YouTubeはデジタル広告を浸透させた

ここ数年、周りの友人や知人とテレビ番組について語る機会が減った方も多いのではないでしょうか?反対に、SNSやYouTubeなどで流行っている話題は毎日のように話している方が増えたと思います。そういった話題のときに出てくるのが、YouTubeなどに自分が制作した動画を投稿する動画クリエーター「YouTuber(ユーチューバー)」のことではないでしょうか?

このYouTuberの方たちの収入源は、動画広告が中心となっています。動画の再生開始前に数秒ほど流れる広告、「インストリーム広告」と呼ばれるものです。このインストリーム広告が、テレビ広告に代わって広告市場をけん引する存在へと成長しました。

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引用:電通イージス・ネットワーク

YouTubeの素晴らしい点は、YouTubeを経由して広告主からYouTuberへと支払われるものだけではなく、広告主とYouTuberが直接契約をして行うタイアップ広告などを自由に行えるところです。YouTuberの多くは一般人の方ばかり。最近は芸能人の方もYouTuberへと転向する方も増えていますが、多くの人気YouTuberのほとんどは一般人の方たちが多いでしょう。(稀に本田翼さんのような、わずか数日で64万人を突破し大きな話題になる存在もいます。)

そのため、事務所を通して話し合いといった面倒な手続きが必要なく、広告主とYouTuberが直接取引をすることでスムーズ・スピーディーに進行することができます。いち早くメディアへ広告を投下したい場合や、コストを抑えた効果的なマーケティングを行いたい場合にYouTubeという環境は最も適しているといえます。

また、テレビのように専用の機材を購入する必要がないのも大きなアドバンテージとなっています。今や一億総スマホ時代、スマートフォンを持っていない方の方が珍しいといえる時代になりました。しかし、若者はテレビ離れをしたがメディア離れをしたわけではありません
求めるメディアの形が代わり、それはYouTubeなどの特定のニーズに向けた映像へと変化しました。その結果、個人のニーズに対応している動画の広告、デジタル広告が見られる回数が増えたということです。

markezine.jp

デジタル広告は最初から受け入れられやすい

まず、筆者がデジタルマーケティングにおいて一番重要だと思うことは「共感力」です。以前に、SNSなどでも効果的なのは自分のフォロワーなどからの口コミ、インターネット版マウス・トゥ・マウスだと書きました。

例えば現実でもそうですが、誰か分からない第三者からの意見よりは自分の友人や家族といった身内からの意見の方が共感できるし話しを聞こうと思えます。同じようなことがSNSでも起きており、自分のフォロワーや動画クリエーターからの意見の方が身近に感じますし、価値観も近いため視聴者側も受け入れやすくなります。

この記事を読んだ方の中に、好きな動画クリエーターが宣伝していた家電や化粧品、アプリゲームなどを利用したという経験がある人もいるのではないでしょうか?もともと視聴者が求めて見ている動画コンテンツのため、そこにタイアップ商品が出てきたとしても視聴者は身構えず、むしろそれに対して興味を示す地盤が既に作られているのです。

これがテレビ広告と違うところで、デジタル広告は視聴者の興味を宣伝したいものへと誘導することが容易ですし、好きなだけ宣伝対象を掘り下げることができます。
反対に、テレビ広告の場合は芸能人が宣伝をするため、どうしても一部的な宣伝、それもTVCMの場合は僅か数十秒といった当たり障りのない宣伝しかできません。近年の消費者が知りたいのは、そのさらに掘り下げた情報、使用感や利用後の感想といったものです。

今後も進化するデジタル広告、進化しないテレビ広告

ITが進化するのと同じように、デジタル広告も進化をしていきます。例えば、「プレイアブル広告(広告の中でアプリを疑似体験することができる遊べる広告)」を使えば、ユーザーの操作に広告が反応するため自然と広告への興味を高めることができます。このような広告が生まれる背景に、広告にもUX(ユーザーエクスペリエンス、システムやコンテンツから得られるユーザー体験)が重要な時代が到来したといえます。

このように新しいテクノロジーが誕生するごとに、すぐに広告へと活かすことができるのはデジタル広告ならではの強みといえます。反対に、テレビなどのメディア広告は流れてくる映像をただ鑑賞するだけで、広告への興味を示してもらうことは今となっては難しいでしょう。

デジタルとアナログによる広告の多様化

日本では一般的に “モノのインターネット” と呼ばれている「IoT(Internet of Things)」。現在、第四次産業革命に突入しておりこれからますますモノとインターネットが繋がる時代になります。つまりそれは、昔からあるアナログなものと最新のデジタルが組み合わさり新たなモノへと進化していくのです。

今後は自宅にある全てのモノがインターネットへと接続し、AIが逐一管理してくれる時代になります。例えば、電化製品の寿命が近づいてきた場合に普段の使用頻度や用途から考慮して、最適な製品やインターネットで話題の製品を紹介してくれるといったことを行ってくれるかもしれません。

他にも、手紙といったアナログなモノに対してもQRを添付すれば、それだけでウェブサイトへの誘導を行うことができます。このように、デジタル広告には多くの成長性がまだまだあるのです。今後もさらに成長していくデジタル広告、もちろん広告だけではなくさまざまなモノがデジタル基準へと変化し、今以上の効率を出せなければ生き残っていくのは難しい時代といえます。

 

 

コラム執筆者

f:id:Money_Clip:20180208132702j:plain松本 竜二/フリーライター
不動産営業として勤務の傍ら、フリーランスという働き方を知り退職を決意。ライターとして活躍している先人の著書物を読み漁り、独学と実戦によりライティングスキルや知識を身に付け、IT・ビジネス関連をメインとしたフリーライターとして数々のクライアントからの依頼を請け負い、現在に至る。