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家計と健康を守るフードマイレージを知って運用資金を捻出しよう!

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最近では、小学校でも教育の一環として取り上げられることが多くなった「フードマイレージ」。このフードマイレージを詳しく知り利用することで、家計や健康にとってたくさんのメリットがあることはご存知でしょうか?
今回は、フードマイレージを利用した賢い節約方法と、捻出したお金で「つもり運用」をすることのメリットについて詳しくみていきましょう。

そもそも、「フードマイレージ」とは?

農産物などの、生産地からの輸送距離のことを「フードマイレージ」と言います。
あまり聞き慣れないという方も多いと思いますが、食料の foodと、輸送距離 の mileageを繋ぎ合わせただけの覚えやすい用語です。

食糧を運ぶのにかかる距離が長くなればなるほど、燃料費が大きくなり、二酸化炭素の排出量も増えてしまいます。日本はこのフードマイレージがとても大きく、世界第1位だった過去もあるのです。
フードマイレージが大きい農産物は遠くから運ばれて来ているため、それだけ鮮度が落ちますし、もともとは支払わなくても良かったフェリー代や飛行機代などの輸送費用が農産物にプラスされることになります。

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出典:農林水産省

また、距離にともなって二酸化炭素の排出量が増えるため、地球環境にも良くありません。
逆に、フードマイレージが小さい農産物は、生産地からの距離が短いため、余計な輸送コストがかからず、余計な二酸化炭素を排出することもないのです。
そのため、「環境や健康のためにも、フードマイレージが小さい地産地消の農産物を食べましょう」という動きが世界中で広がっているわけですが、皆さんは、フードマイレージの表記がどこに記載されているか、ご存知でしょうか?

フードマイレージの表記はどこにあるのか?

農産物によく表記のある生産者や生産地などとは違い、「フードマイレージ」という表記は、大手のショッピングセンターの食品コーナーでも見掛けることはありません。
大手ショッピングセンターの食品担当の方にお伺いしても、「フードマイレージを記載した商品を見掛けたことはない」と言います。

それでは、フードマイレージを知ることができないと思いがちですが、そんなことはありません。農産物には、生産地の記載があります。それに、このフードマイレージの小さい生産物を消費して環境の負荷を減らそうという考え方の下、物流の距離の短い地産地消の商品を推奨する活動が活発化しています。
ですから最近では、地元野菜や地元に近い都道府県の野菜が売られていることが増えています。

フードマイレージとしての距離を記載したものを見掛ける機会は無くても、産地を確認することで、その農産物の生産地と生産地からのボンヤリとした距離を知ることができます。
できるだけ「地元や国内で採れた農産物を使う」、その簡単な行動こそが、フードマイレージの小さい商品を購入するということなのです。

家計や健康にもメリットのあるフードマイレージ

1円でも安い商品を買っていれば、それが経済的には一番良いことのように感じますが、フードマイレージが小さい商品を買うことで、一体どのようなメリットがあるのでしょうか?

  • 輸送にかかる二酸化炭素の排出量を減らすことができる
  • 生産者の顔が見えたり、生産者との距離が短くなったりすることが、安心感につながる
  • 生産者に直接質問することができたり、生産地を見に行ったりすることができる
  • 身近な場所の新鮮な農産物を食べることができる
  • 地元の農産物だからこそ、輸入品と変わらないような安価な価格で手に入る商品もある


遠くの国から輸入される農産物は、まだ熟していないうちに収穫されるものも多く、実際の栄養価より低いものもたくさんあります。
また、実際に生産地を見に行くことができないため、土壌や栽培中の様子も想像するしかありません。例えば、100円の輸入品と200円の国産品があった場合、多くの人は100円の輸入品を購入するでしょう。しかし、その差額の100円の中に、安心と安全、そして生産者への正当な対価が含まれていると考えてみてはいかがでしょうか?

また、気づいている方も多いかもしれませんが、地元で採れる野菜であれば、輸入品と大差がない農産物もたくさんあります。それに、小松菜やホウレン草などの葉物は、国産のスーパーも多いですね。
こういった国産のものや地元で採れる野菜を使ったメニューを事前に考えておいてから購入すると、より出費も抑えることができます。

フードマイレージを利用した「つもり運用」のススメ

地元で採れた野菜は、労働賃金の安い国から輸入されたものと比べても、さほど価格が変わらなかったり、それよりも安く購入できたりすることがあります。
そんなときは、その差額を「使ったつもり」で貯めていきましょう。
例えば、輸入品が158円で地元の農産物が128円だったとすると、30円の「つもり貯金」ができます。もし毎日同じ状況が続けば、1か月で900円。一年では、10800円も貯金することができます。
つみたてNISAであれば、月々1000円からはじめられるものもありますので、毎月100円ずつ足せば、つもり運用も可能です。

他にも、3個入りの輸入品のレモンが198円で、国産無農薬のレモン1個が98円だったとします。つい、3個入りの輸入品のレモンを買ってしまいがちですが、もしも使うアテがないなら、1個98円のものを購入し、100円を「使ったつもり」で貯めていきます。
心理学で「一貫性の原理」というものがあり、レモンを3個購入してしまうと、「買う→使う」という一連の行動に結びつけようと、無意識に「使い切らなければ」という心理が働いてしまうのです。
ですから、もともと購入するアテのなかったレモン2個は不要だった可能性も高いのです。
「安い」に飛びつかず、「本当に必要かどうか?」を購入時に見極め、「いま使う分だけならどちらが適量か、どちらが安いのか」を見極めることも大切だと言えるでしょう。

家計と健康のためにもフードマイレージを利用して良いループにつなげよう

私たちひとりひとりが食の安心や安全を心から求めてフードマイレージの小さい商品を購入することで、崩れかけていた需要と供給の関係や、価格ばかりを重視して品質や保証を二の次にしてしまう現状のバランスの改善につながります。
適正な価格で商品の提供ができるようになったとき、私たち消費者は生産者側に正当な対価を支払うことができ、生産者は技術向上や安定した生活を送ることができるようになります。

そして、その生産者が消費者となったとき、同じように適正な価格で商品を購入することにより、良いループを継続することができるのです。
そのためにはまず、地元で採れる農産物をよく知り、地元で生産されていることに誇りを持ちましょう。そして、地元の農産物を愛して購入し、身近な人に奨めることです。
地元で採れた農産物よりフードマイレージが小さい商品はありません。

ですから、そうした行動をとることが、「一人ひとりがフードマイレージの小さい商品を購入する」ということにつながるのです。
自分自身の家計や健康のためにも、そして地球環境や世の中の経済のためにも、フードマイレージを利用し、身近な食材を購入するよう心がけましょう。

フードマイレージを利用した「つもり運用」のススメ

フードマイレージが小さな商品を購入することで、輸送時にかかる二酸化炭素の排出量を減らしたり、生産者との距離が短くなることで安心・安全が高まったりします。
また、地元の農産物にどのようなものがあるかを知り、その農産物を使ったメニューを事前に考えてから買い物に行くことで、輸入品と変わらない、もしくは安価な価格で地元の農産物を購入することが可能です。
購入した地元の農産物が、産地が県外のものや輸入品と比べて安いときには、その差額を溜めて置き「使ったつもり」で運用に回していきましょう。

最近では、事前登録しておけば、買い物のおつりで投資することができる「トラノコ」なども話題です。
「使ったつもり」のお金を、「もともと無かったお金」として考える「つもり運用」なら、「運用をはじめてみたいけれど大きなお金を投資するのは怖い」という方にもおすすめです。

 

 

コラム執筆者

f:id:Money_Clip:20180523134604p:plain山内 良子/コンサルティング・ライター
金融系や資産運用系の記事を得意とするが、旅行、不動産、住まい、美容関連、小説などジャンルは幅広い。情報量があふれている現代で、「何を選択するか」はとても重要。幅広い知識を生かしつつ入念な下調べをおこない、読者の選択に役立つ記事の執筆を心がけている。