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遂にChatWorkも実質有料化!新しく変化していくビジネスチャット市場の今後

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近年、働き方にはさまざまな形が増えてきました。特に、働く場所が限定されないリモートワークという働き方を認知する企業が増加したこともあり、会社のオフィスではなく自宅やコワーキングスペースといった場所で業務を行う方も増えてきたのではないでしょうか?そういった方や企業にとって、必須ともいえるビジネスツールがチャットアプリですね。

今回は、国内ビジネスチャットツールで多くの中小企業から利用されている「ChatWork(チャットワーク)」が実質有料化したことにより変化していくであろう今後のチャットアプリ市場について、深く考察していきたいと思います。

go.chatwork.com

企業のチャットツール導入率は年々増加している

社内外での円滑なコミュニケーションを取るために、少し前までは電話やメールといったものがメインでした。今でも、社外の方とリアルタイムで連絡を取るならば電話が最適の場合も少なくはありません。しかし、相手の状況次第では電話に出られないことやタイミングが悪く喜ばれないといったこともあります。次はメールで連絡をしますがこちらは急ぎの用事などリアルタイムで返事が欲しい場合に、すぐに返事が来るとは限らず急を要する場合には不向きでした。
そこで、電話よりも気軽に連絡することができ、メールよりもリアルタイムなレスポンスを受け取ることができる「ビジネスチャットツール」を採用する企業が増加してきました。

伊藤忠テクノソリューションが2017年2月に実施した、「売上規模 100 億円以上、従業員数 200名以上の企業」の役職者を対象にした「大手企業のビジネスチャットツール導入事例調査」によると、正式に「全社で導入している」と回答した企業が12.1%「一部で導入している」と回答した企業は16.0%となり、全体で約28%の企業がチャットツールを導入していることが判明しました。

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引用:伊藤忠テクノソリューション

2017年2月の時点で全体の約28%ですので、今はもっと導入している企業も増加していることが考えられます。

利用されているビジネスチャットツールの割合

同じ伊藤忠テクノソリューションの調査によると、導入されているビジネスチャットツールの状況は1位が「Skype/30.5%」2位が「Facebook/15.3%」3位が「Microsoft Teams/11.9%」となっています。
1位のSkypeは、ビジネスに利用されているチャットツールの中では一番歴史が古いのではないでしょうか。筆者も、クライアント様と連絡を取るときはSkypeを利用することが多かったです。

ご存知ない方のために、少しばかりそれぞれのご説明をしたいと思います。Skypeとは、Microsoftが提供するコミュニケーション・ソフトウェアです。少し前までは、ビジネスチャットツールといえばSkypeを指すことがほとんどでした。

2位の「Facebook」ですが、米国発のソーシャル・ネットワーキング・サービス(以下SNS)です。今ではユーザー数が世界中で20億人を超える世界最大のSNSへと成長しました。もちろん、ユーザー数の多さから企業間のマーケティング活動にも利用されています。

3位の「Microsoft Teams」ですが、こちらはクラウド型のMicrosoft Office(通称Office 365)で提供されているチャットツールです。Microsoft Teamsでは、ビジネスに必要なツールのほとんどが詰まっています。そのため、これ1つでファイル共有からビデオ会議まで補うことができるからです。

また、スマートフォン/タブレットをメインに使用する企業の場合は1位が「LINE」2位に「Facebook」3位に「Skype」といった順に変化します。スマートフォンの場合、わずらわしい操作がなく簡単に相手と連絡ができるツールが喜ばれるようです。また、最近になり実質有料化ともいえるプラン変更をして話題になったChatWorkですが、利用企業は中小企業が多いため今回の調査結果では利用者が10%未満に留まる結果になったといえます。

また、ChatWorkの場合は社外との連絡をメインに運用が行われていることがほとんどです。さすがに役職者の方となると、チャットツールではなく電話やメールを利用し社外の人物と連絡を取ることの方が多いでしょう。

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引用サイト:伊藤忠テクノソリューション

ビジネスチャット大手の「ChatWork」も実質有料化

他にも、IT業界やベンチャー企業など若い企業に愛用されていたチャットツールに「ChatWork」があります。筆者自身も愛用しており、シンプルだからこそ使い勝手が良く気に入ってました。しかし、このChatWorkも先日2018年7月18日に実質有料化ともいえるプラン内容の変更がありました。変更内容ですが、無料でも今までは最大で14グループまで参加でき、14以上になってしまう場合は既存のグループチャットを抜ければ新しいグループチャットへの参加は可能でした。しかし、プランの変更後は累計14回までしかグループチャットに参加できなくなります。

そのため、新しいグループチャットに入るには有料プランに変更するか、新規アカウントを作成しなくてはいけません。利用者の中には、無料だからこそ利用していた方も多いのではないでしょうか?そこで今後は、ChatWorkではなく他のチャットツールが利用されることが予想されます。現在の移住先候補としては「Slack(スラック)」が濃厚ではないでしょうか?

slack.com

ChatWorkとSlackを比較

ChatWorkとSlackの比較をしてみましょう。まず、ChatWorkは創業2000年となかなかの老舗の企業が運営しています。導入企業はこれまでに世界中の企業182,000社(2018年6月末時点)、2011年3月の正式ローンチ以降は短期間の間でユーザー数を爆発的に増加させてきました。国内の企業を中心に、日本発のサービスとして多くの企業から愛用されています。

一方のSlackですが、創業者は写真共有サービス「flickr(フリッカー)」を創業したスチュワート・バターフィールド氏です。チャットツールとしては、2013年サービスローンチと後発ながらIT企業やベンチャー企業から人気を獲得しユーザー数が爆発的に増加しています。最大の魅力は、洗練されたUIにデザイン・機能面での使いやすさにあります。難点は、機能面の豊富さから全てを使いこなすのは簡単ではないということくらいです。

導入企業の多さは、国内はChatWorkに軍配が上がるといったところでしょうか。しかし、ライバルがいないと言えるのかは疑問です。現に、プラン変更前でもSlackやMicrosoft Teamsとライバル的存在はいましたし、今後も増加してくると思います。そうなってきた場合に、既存のChatWorkのサービスでは厳しくなっていくことは容易に想像できます。

ChatWork難民は今後どういった判断をするのか?

以前にも同じような難民騒ぎがありました。「サイボウズLIVE」のサービスが終了すると発表されたときに、多くのサイボウズLIVE難民が続出したことは皆さんの記憶にも新しいのではないでしょうか。そのときと同じように、今回のプラン変更に伴い有料化を検討する方や、Slackなど別サービスへ移行する方に分かれるかと思います。実際に、フリーランサーの方の場合は月額400円のパーソナルプランで事足りるため、悩んでいる方も多いことでしょう。

企業となると、慣れたシステムを変更する方がコストは高くついてしまうことが多いですし、慣れ親しんだシステムを簡単に変更することもできません。ですが、今回は重要なシステムではなくあくまでチャットツールです。会社の根本に関わるような大規模なシステム変更ではなく、連絡として用いられるチャットツールの変更のみです。

多くの機能を備えた高性能チャットツールが増加する中、ChatWorkに拘るといった企業は多いのでしょうか?答えは少ないと思います。何故なら、利用している多くの企業がIT企業やベンチャー企業といった新しいモノに抵抗が少ないからです。そのため、今後はChatWorkではなくSlackや別のサービスが主役になっていくことが予想されます。現に、筆者が取引している何社かは「Discord(ディスコード)」やSlackへと移行しました。

もしフリーランスの方で、ChatWorkの有料プランを考えている場合はクライアントと相談するなどしてからChatWorkを継続するか別ツールへ移行するかの判断をしましょう。筆者としては、フリーランスの方はSkypeなどを使うようにし極力コストを抑えていくことが望ましいと思います。

また、チャットツールはスマートフォンでのやり取りも考えられています。スマートフォンが進化するように、今後ますますスマートフォンに適したチャットツールが開発されていきます。無理に今のチャットツールに拘らず、どんどん新しいツールに手を出してみることをおすすめします。

www.businessinsider.jp

 

コラム執筆者

f:id:Money_Clip:20180208132702j:plain松本 竜二/フリーライター
不動産営業として勤務の傍ら、フリーランスという働き方を知り退職を決意。ライターとして活躍している先人の著書物を読み漁り、独学と実戦によりライティングスキルや知識を身に付け、IT・ビジネス関連をメインとしたフリーライターとして数々のクライアントからの依頼を請け負い、現在に至る。