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老後の資産づくりのススメ~個人年金保険の選び方~

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老後の資産づくりのひとつとして個人年金保険は有効な手段ですが、節税や将来のためと思っていても、「実際には控除の対象ではなかった」、「思いもよらぬデメリットがあった」ということがあります。
そうならないためにも、個人年金保険のメリット・デメリット、選び方や個人年金保険料控除対象など、注意すべきポイントを詳しくみていきましょう。

そもそも、個人年金保険とは?

毎月決められた金額を納めていき、あらかじめ決めておいた年齢になったら、納めていたお金を年金として一定期間受け取ることができる保険型個人年金のことです。

また、個人年金保険は大きく分けて4種類あります。
ちなみに私のおすすめは、生きている間ずっと年金を受け取ることができる「終身年金」(※)です。確定年金に比べると毎月の掛け金が割高なことが気になりますが、死亡日は予想できないので、長生きした自分への投資だと思って支払っています。※現在は販売停止商品。

確定年金

契約の時点で年金受給期間と年金総額が決定しているもの

  • メリット:年金支払期間が10年以上あり、年金開始が60歳以上の場合は、個人年金保険料控除の対象となる
  • デメリット:年金受給期間を過ぎると年金がストップするため、長生きした場合には不安

年金の受取りを、5年・10年・一括の3種類から選べる、明治安田生命の「年金かけはし」が人気です。

www.meijiyasuda.co.jp

終身年金

生きている間ずっと年金をもらうことができます。

  • メリット:亡くなるまでずっと年金を貰い続けることができる
  • デメリット:同じ年金額でも確定年金より割高で、早く亡くなると、最低保障の期間分の年金しか受け取れない

終身年金が選択できる、三井住友海上あいおい生命の「&LIFE個人年金保険」は死亡保障もついていて人気です。

www.msa-life.co.jp

変額年金

株や債券で資産運用した結果によって年金や解約時の返戻金が変化します。

  • メリット:インフレに対応でき、運用次第では年金が増えることもある
  • デメリット:元本割れする可能性があり、個人年金保険料控除の対象にもならない

安定感のある印象で人気のソニー生命が販売する変額個人年金保険が話題です。

www.sonylife.co.jp

外貨建て年金

年金額は確定しているが、受取金額について為替レートで計算される

  • メリット:日本が低金利ときは、外貨での運用のほうが良い利率の場合がある
  • デメリット:為替リスクがあり、受け取り時の手数料が発生する

賛否両論あるものの、マニュライフ生命の「こだわり個人年金(外貨建)」が人気です。

www.manulife.co.jp

個人年金保険のメリット

個人年金保険のメリットは、大きく分けて2つあります。

節税ができる

「節税ができ、さらには将来の備えもできる」というのが、とても大きなメリットです。
私が個人年金保険をはじめたのも、節税のためでした。
会社員の方にとってもメリットがあります。会社員には、「特定支出控除」という制度もありますが、条件などもあり面倒臭く思う人も少なくありません。

それに比べ、個人年金保険の控除は、「個人年金保険料控除」の欄に、保険会社から送られてきた生命保険料控除証明書に記載されている金額などを記載し、証明書とともに提出するだけで済みます。

hokensc.jp

「生命保険契約者保護機構」の保障がある

もし個人年金保険を運用中に生命保険会社が破綻した場合でも、「生命保険契約者保護機構」の保障があるため、一定額を受け取ることができます。
ただし、掛け金を全額受け取ることはできないため、デメリットだと考えることもできます。

個人年金保険のデメリット

個人年金保険のデメリットは、大きく分けて2つあります。

生命保険会社が破綻した場合、一定額しか受け取ることができない

個人年金保険を運用中に生命保険会社が破綻した場合は、「生命保険契約者保護機構」の保障を受けることができますが、一定額しか受け取ることができません。
ただ、掛け金のすべてを失うわけではないため、メリットだと考えることもできます。

インフレリスク

インフレが起きると、貨幣価値が下がってしまいます。
インフレ前に運用の利率が確定しているプランに契約していると、受け取り年金額が実質より目減りするというリスクがあります。

個人年金保険の選び方

老後の資金として個人年金保険を掛ける場合、以下のプランを選び、生命保険会社を選択する必要があります。

  1. 無理をせず支払える支払額である
  2. 将来の人生設計に合った受給方法
  3. 破綻しないと予想される保険会社を選ぶ

しかし、日本国内に生命保険会社は40社以上もあります。
そのため、どの会社の個人年金保険に加入するかを迷われる方も多いようです。
どういったことに気をつけておけば良いか、詳しくみていきましょう。

できるだけ加入者の多い生命保険会社を選ぶ

たくさんの国民に影響(損害)を与えるような企業が破綻しかかったとき、国が手を差し伸べるということは、国内外を問わず過去に多くの例があります。
できるだけ加入者が多い生命保険会社に加入することで、倒産の危機を国が救済する可能性もあります。

ただし、これも「可能性」の話です。加入者の多い生命保険会社が倒産の危機に直面すれば、「国が手を差し伸べてくれるだろう」などと安心してはいけません。

複数の保険を取り扱う保険ショップに相談する

めぼしい保険会社がある場合は、そこに直接相談するという手もありますが、どこの保険会社と契約すれば良いのかは、なかなか悩みどころでしょう。
ひとつの手段として、複数の保険を取り扱っている「来店型保険ショップ」、もしくは「訪問型保険ショップ」を利用してみるのもおすすめです。

「複数の保険を取り扱っている」というのは、「A社の個人年金保険を3種類」ではなく、「A社、B社、C社の個人年金保険」を取り扱っているショップのことです。
こういったショップへ行き、老後に備えておきたい金額や毎月支払える額、家族構成や職業、その他の希望などを伝えると、希望に近い商品をいくつかピックアップしてくれます。
各保険会社の保障内容や月々の支払額などが比較でき、とても参考になります。

大型ショッピングセンターなどに入っている来店型保険ショップの場合は、ガツガツしている相談員が少ないため、ラクな気持ちで相談することができ、おすすめです。
もし、しつこい相談員に当たってしまった場合は、「用事を思い出した」と言って退散しましょう。
保険のように大切な事柄は、自分のペースで相談するのがベストです。

保険会社の格付けやソルベンシーマージン比率なども参考に

  • 格付け:格付けがおこなわれた時点での、生命保険会社の保険の支払い能力や財務力など、経営状態を知ることができます。よく名前を見聞きする保険会社は掲載されていますが、新しい保険会社などは残念ながら格付けされていない場合もあります。
  • ソルベンシーマージン比率:ソルベンシーマージン比率とは、保険の支払い能力のことです。ただ、このソルベンシーマージン比率は一年で大きく変化していることもあります。

格付けもソルベンシーマージン比率も、あくまでも参考程度にとどめておいたほうが良いでしょう。

ma-bank.net

個人年金保険料控除を受けたいときに気をつけること

◆確定年金の場合

  1. 年金受取人が契約者と同じ、もしくは配偶者
  2. 被保険者と年金受取人が同じ
  3. 年金支払期間が10年以上
  4. 年金開始が60歳以上

上記4つの条件を満たすと、個人年金保険料控除の対象となります。
変額年金のように、個人年金保険料控除の対象とならない商品もあるため、注意が必要です。
信頼できる保険相談員と相談しながら、メリットのある個人年金保険に加入しましょう。

個人年金保険料控除の対象にもなり、さらに老後の資産確保もできるため、個人年金保険も人気のある資産運用のひとつです。
ただ、個人年金は、「確定年金」、「終身年金」、「変額年金」、「外貨建て年金」と種類も豊富です。そして、その種類によって、年金の受け取りが一生涯だったり、受給期間が決まっていたり、さまざまな特徴があります。

ちなみに私は、長生きすると決めているので「終身年金」を掛けています。
掛け金は割高ですが、めまぐるしいほどの医療の発達を考えると、終身年金が妥当な気もします。
資金にゆとりがあるなら、変額年金なども楽しそうですが、自分が預けたお金がどこまで目減りするかわからないというのは少し怖いですね。
個人年金保険への加入を考えている方も、どうか慎重に商品を選んでくださいね。

 

 

コラム執筆者

f:id:Money_Clip:20180523134604p:plain山内 良子/コンサルティング・ライター
金融系や資産運用系の記事を得意とするが、旅行、不動産、住まい、美容関連、小説などジャンルは幅広い。情報量があふれている現代で、「何を選択するか」はとても重要。幅広い知識を生かしつつ入念な下調べをおこない、読者の選択に役立つ記事の執筆を心がけている。