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FOMCを終えたドル円の相場状況は?今後の展開をチャート付きで解説!

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市場の予想通りFOMCで利上げが発表され、2018年度内にあと2回の利上げに前向きなコメントを発表したFRB。ドル円はFOMC後一旦は上昇したものの、反落した形になっており、今後の相場環境の予測が大事となる。本記事ではFOMCや米朝首脳会談など、ビッグイベントを終えたドル円の相場展開をチャート付きでご紹介していくので是非ご覧いただきたい。

買いが伸びなかったFOMC中のドル円相場

こちらの画像はFOMCの声明発表が行われる6月13日~14日のドル円5分足チャートである。3時につけた5分足をご覧いただいてお分かりの通り、利上げが行われる発表があったことから5分間の間に約30pips上昇している。その後110.750円を超えた辺りから反落し、日本市場がオープンする前の7時半辺りでは110.127円まで下落していた。元々市場は利上げが行われることをある程度は織り込んでいたため、押し目売りを検討していた短期トレーダーが数多くいたようだ。従って、結果的にFOMCを迎えたドル円相場は行って来いの相場状況になってしまった。

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この相場を見る限り、なだらかな110円を割り込むような展開になれば一段下落する可能性がありそうだが、110円はターニングポイントであるため、110円を割り込んだ後に再度110.750円付近まで上昇する可能性は高い。

週足チャートから見るドル円の相場環境

ドル円の週足チャートを見ると、現在は上昇して高値近辺で留まっていることが分かる。今後111円台の高値を抜けて上昇していくことは週足ベースでは考えられる。ただ、現在スイングが終わり調整に入っているため、横ばいに推移する可能性が一つ、若しくは調整ということで107円近辺まで下落しても何ら不思議ではない相場環境である。長期的に見ると調整に入っている段階なため、しばらくは様子見が安泰である。

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日足チャートから見るドル円の相場環境

市場には不安や不透明感が広がりつつあり、米中貿易問題、関税問題で双方が対抗措置を取り合っていることから出口が見えず、協議による解決もなかなか難しい状況である。従って、市場はリスクをできる限り取りたくないというスタンスであるように見られる。そんな中で日足チャートを見てみると、小幅な動きで抑えられている印象で、これといって目立つ動きがないため中々動きづらい相場局面だ。流れ的には一度下をトライしそうな形を形成しているが、下落は限定的となりそうなので様子見するのがベストかもしれない。

こちらの相場は今の調整がブレイクされるのか、このまま上に向かっていくのか、仮に上昇したとしても直近最高値である111円を抜いていけるような強さは感じられないため、上に行った場合はどこまで続伸するのかが注目すべきポイントとなるだろう。

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4時間足チャートから見るドル円の相場環境

4時間足チャートを見てみると、FOMCで一旦上をトライしたものの、上ヒゲをつけて下落し、小幅な下ヒゲをつけて巻き戻している。その後も売りが続き、ターニングポイントである110円を切ったが、すぐに反発し、今度はFOMCの際につけた高値を超えてきた。その後小幅に下落していたドル円は、6月18日の1本目の4時間足で一旦下ヒゲをつけて下落している。これは大阪地方で発生した地震の影響が相場にも及んだ形となっている。4時間足では分かりづらいが、地震が発生した日のドル円は110円台前半にまで下落していたが、東北地方に発生した地震よりは影響が少ないと見られたことで市場は再びドル買いを先行した。

その後大きく下落している足があるが、これは6月19日6時から形成された4時間足で、米国のトランプ大統領が米中関税問題に関して、中国が対抗措置をとるのであれば追加課税を課すという内容を発信したことで下落した。これは米朝貿易問題の悪化が懸念される上、世界経済に影響を及ぼす可能性があることからリスクオフといった形で円が買われる結果となった。

6月19日の10時からの4時間足も引き続き下落しておりドルが売られていることが分かるが、対ユーロやポンドに関してもドル円と同じくドルが売られている相場環境である。そんなドル売りな相場環境の中でもドル円の反応が一番強く、対ユーロやポンドよりも円が売りやすいと見ることが出来る。

一旦110円を切ったものの、調整の意味合いで再び買いが先行し110円を超えてきた。このような形はよくあることで、大きく下落をしたら一旦は調整に入り買いが先行し、大きく上昇したら一旦調整に入り売りが先行する。それにより相場の均衡を保っているということだ。

今回の下落が大きいだけに今後上昇するにしても上値が重いのではと考えられる。それらのことを考慮すると、調整が終わった後は再び下落する可能性がある。
ただ、6月20日6時の4時間足を見ると陰線をつけて下落した後、10時からつけた4時間足は大きな下ヒゲを見せながら陽線を見せている。6月20日の高値を更新している状況を考慮し、ドルがまだまだ続伸するようであれば、6月19日6時につけた4時間足を始めとしたV字の形を形成する可能性もある。そうなってくると、今の安値から直近高値の間でもみ合う可能性があるため、様子見が最適だなという印象。それでもやはり直近の下落が大きいため、V字回復を遂げた場合は再度下落すると見ている。

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5分足チャートから見るドル円の相場環境

こちらのチャートは、6月19日の5分足チャートである。110.500円付近から大きく下落しているのは、4時間足チャートの際にご紹介したトランプ大統領が米中関税問題に関して発信したことで下落している。こうして時間を狭めた足を見ると、下落の大きさが目見見えて分かるだろう。約7時間の間に100pips近く下落しており、始めは大きな下落だったため一旦調整に入りもみ合いが形成されたが、その後はやはりリスクオフ通貨である円の購入に走り、なだらかな下落相場を辿っていることが伺える。

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こちらは6月20日14時のドル円5分足チャートである。直近の相場環境はやはりV字回復に向けて上昇しているのかな?という印象が抱ける。ただ、RSIを見ると大きく上下しながらも全体を通して見ると下落しているように感じられる。従って、5分足チャートだけで見ると下落する可能性が十分にあり得る。

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今後のドル円の展開を予想!

現在のドル円は週足ベースで見ると調整に入っており、4時間足ベースで見るとV字回復を目指し上昇する可能性がある。また、5分足チャートで見るとやはり上昇する可能性があることから、長期的に見れば下落、中期的に見ると若干上昇した後に下落、短期的に見ると上昇していくのではないかと推測している。6月18日の週は特に目立ったイベントは控えていないが、米朝貿易問題や関税問題など注意しなければならない点が数多くあるため、予想通りの相場展開にいくとは限らない。今後上昇した場合は、上昇の仕方に注目が必要で、大きく続伸した場合は一旦様子見。じわじわと上昇した場合は、下落の転換点を見つけることが鍵となるであろう。

現在の相場環境は全体的に見るともみ合いであると言えることから、ハッキリと大きく分けるならば、下落したら様子を見ながら売りを先行。上昇したら様子を見ながら買い・又は売りを先行することがベストだ。いずれにしても6月のドル円は109円台で終えると予想している為、筆者としては下落の道をたどっていただきたい。

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コラム執筆者

f:id:Money_Clip:20180405174056j:plain武田 宏輔/フリーライター
食品会社での勤務を経てフリーランスとして独立。現在は数多くのセミナーや本で培ったライティングスキルを活かし、金融関連のフリーライターとして活動する傍ら、ファンド投資や為替取引等で資産運用を行っている。