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現金が無くなる日が来る!?キャッシュレス化が招く未来を推測!

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経済産業省はキャッシュレス決済の比率を2025年には40%、将来は80%を目指すと提言している。
経済産業省―キャッシュレス・ビジョン

今後キャッシュレス化が進行していけば、よりキャッシュレス決済利用者の比率を加速させるべく、日本の後押しにより店舗側が現金決済を拒否する可能性も出てくる。いざその状況に直面した際にあなたは焦らずに決済手段を選択することが出来るだろうか。

社会の変化に柔軟に対応するために、今から準備しておいた方が良いだろう。本記事ではキャッシュレス化を推進する為の最善策や、キャッシュレス化が進行していった先の日本の決済事情などを推測していくので是非ご覧いただきたい。

キャッシュレス化に於ける現状の問題点や最善策を推測

北欧諸国ではキャッシュレス化が進んでおり、カナダに於いては小売店での決済の約80%がカードで決済されているらしい。それに伴い、現金の使用回数が減少することから、銀行やATMでの現金引き出し回数も減少傾向にあるようだ。

キャッシュレス化を遂行していきたい日本が、キャッシュレスライフの最先端を走り抜けている国々から学ぶべきものがあるのではないだろうか。本項ではキャッシュレス化を推進するにあたって生じる問題点を、店舗の利用者と経営者側の視点、両者から推測していく。

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キャッシュレス化に於ける問題点や対策を洗い出し

クレジットカードを所持していない

キャッシュレス化に於いて無くてはならないクレジットカードをそもそも所持していない人も多いようだ。
JCBは2000年以降毎年クレジットカードの保有率や利用率の集計(インターネットによる調査/3,500人を対象)を行っており、2016年度の集計によると、クレジットカードの保有率は84.2%だった模様。

一見高いようにも感じるが、若者のクレジットカード離れが進行しているようで、クレジットカードの保有者が減少傾向にある。また、上記の数値は保有率であって利用率ではない為、実際にどれだけの人々がクレジットカードを利用しているのか把握出来ていないのが現状だ。

更に、クレジットカードを利用する人の多くは数万円以上する物や衣服などを購入する際に利用しているようで、日常生活に於ける食料品などの決済にクレジットカードを利用している人は少ない傾向にある。

クレジットカードを日常生活の決済に利用しない理由として挙げられるのは、以下のような例が挙げられる。

  • 使い過ぎの心配
  • 不正利用などのセキュリティ面への不安
  • カード決済非対応の店舗がある


まず「使い過ぎの心配」という点に関してだが、現在クレジットカードで決済を行うと、各カード会社の各種サービスによって利用履歴を参照することが出来、正直現金よりもお金の流れを可視化することが出来ると言える。

従って、「使い過ぎの心配」という理由がクレジットカードを利用しない理由として挙げている人は、自己管理不足であるとしか言いようがない。ただ、それではキャッシュレス化を遂行していく妨げとなってしまう為、即座に現金が引き落とされるデビットカードや、事前に入金を済ませて決済を行うプリペイドカードを推奨していく上、これらのカードに何らかの付加価値をつけて宣伝していくと認知度も高まっていくのではないだろうか。

続いて「不正利用などのセキュリティ面への不安」に関してだが、これに関してはいくら安全性を謳っても信用してもらいにくいのが現状であるだろう。
実際に不正利用の経験をした人物にしか安全性が分からないものであるため、口コミ等で広めていくしか手段はないのかもしれない。

クレジットカードのセキュリティ面だが、実際にクレジットカード会社の対応は素晴らしいと言える。筆者自身、自己管理不足により財布を紛失したことで、クレジットカードの不正利用をされた経験があるが、カード会社はカード利用者の消費傾向を監視している為、普段とは異なる消費方法や多額の消費などの不正利用があった場合には即座に利用停止の措置を講じてくれる。
また、万が一不正利用をされてしまった場合でも、カード会社にお金を支払う必要は全くなく、全てカード会社の方で賄ってくれるというのが最近のクレジットカードの現状だ。

続いて「カード決済非対応の店舗がある」という点に関してだが、そもそもクレジットカードで決済できる機能を搭載していない店舗がまだまだ点在しているようで、結局のところ現金で決済しなければならないことが多い。

では何故カード決済を導入していないのかと言うと、カード決済機能を導入すると、店舗側のコストがかかってしまうことが難題のようだ。初期設置のコストは下がっている為、その後の利用により減価償却は可能だが、ランニングコストの高さが問題である。
小売店やカフェなどの少額決済にクレジットカードを利用されると、手数料が都度発生し、店舗側の負担が大きくなってしまう。
これによる対策は、手数料が割安なビットコイン決済を導入するか、日本政府が全面的にバックアップするかの2択のみだろう。

日本国にキャッシュレス化は訪れるのか?現金は無くなる?

キャッシュレス化を世界的に遂行していこうという風潮が出ているが、キャッシュレスが推奨されている理由としては、脱税・盗難・偽札の横行などの犯罪を抑止することから始まったのである。これらは全て犯罪であるため、それらを放置しておいて良いことなど何一つとしてない。

また、日本に於いては2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピックに向けて日本再興戦略を掲げていることで、大手銀行・地方銀行・信託銀行など139行の内、130行が電子決済取り組み方針を公表している。
例えば福岡銀行では、クレジット決済代行サービスを行っているGMOペイメントゲートウェイと連携し、銀行口座から即座に引き落とすことが可能な決済サービスの提供を始めた。

www.gmo-pg.com


更に、三菱UFJ・三井住友・みずほら大手銀行は、決済システムと小売業者の処理端末を繋ぐ領域内で、QRコードを統一規格にすることで連携した模様。経済産業省が後ろ盾を行うことで、キャッシュレス決済の普及による決済の利便性・効率性の向上を図っている。従って、今後完全なるキャッシュレス化が訪れるには時間がかかるものの、現金を使う機会が減るのは間違いないであろう。

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外国人観光客の増加を見込むためにもキャッシュレスは遂行すべき課題で、完全なるキャッシュレス化を図ることが出来れば、日本に訪れる外国人観光客はわざわざ日本円に両替する手間が省ける上、諸外国のキャッシュレス化が進むことで、日本人が旅行に行く際にも同様に両替をする必要性が無くなる。
お金というものは、単に価値の交換をするための道具であり、現金社会である日本に於いては無駄な価値の交換が非常に多い。ただ、それらもキャッシュレス化の遂行によって粛々と現状が変化しているのも事実だ。一昔前の電車の乗車方法を例として挙げると、
①給与が振り込まれる
②銀行口座から現金の引き出し
③券売機で切符の購入
④切符を改札に投入

上記のように、電車に乗るために4段階のステップを踏んでいた。当時はこの流れが当たり前であったが、徐々に決済の利便性が向上していき、③のステップの際に専用のカード端末にチャージをすることが可能となった。
更に現段階では、②、③、④のステップが簡略化され、現金を一切見ることなく電車やバスなどの公共交通機関を利用することが可能となった。

諸外国と比較すると、日本の完全なるキャッシュレス化への道のりはまだまだ険しいようだが、着実に決済が利便化されているのが現状だ。キャッシュレス化の遅れは、キャッシュレス社会の国際的なインフラ競争に遅れを取ることにも繋がる。

今後キャッシュレス化が進行していき、日本国内の決済手段が電子的なものに完全移行すれば、現金という価値の交換の為の紙きれが無くなる日が来るかもしれない。というよりも、一早くそうするべきだ。様々な犯罪が減少するだけでなく、決済の利便性が向上することで、お金の流れや巡りが良くなることは目に見えているからだ。そのためには、日本国による完全バックアップだけでなく、利用者である日本国民らの理解や自ら学ぶ精神が必要となるであろう。

 

 

コラム執筆者

f:id:Money_Clip:20180405174056j:plain武田 宏輔/フリーライター
食品会社での勤務を経てフリーランスとして独立。現在は数多くのセミナーや本で培ったライティングスキルを活かし、金融関連のフリーライターとして活動する傍ら、ファンド投資や為替取引等で資産運用を行っている。