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ソーシャルマーケティングを成功させるために解決すべき課題

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マーケティングに於いて、無視することはできないソーシャルメディア。今回は、ソーシャルメディアを利用したマーケティングを成功させるために、企業が解決すべき課題について考えてみたいと思います。

ソーシャルメディアは今後も重要な市場

初代iPhoneが米国で2007年に発売してから、かれこれ11年が経ちました。国内でも2010年頃から爆発的にスマートフォンが普及し、いまや情報媒体では一番の保有率を誇り“一億総スマホ時代”ともいわれています。

総務省が調査した「平成29年版情報通信白書」によると、スマートフォンの全体保有率は56.8%と約2人に1人が保有していることになります。また、年代ごとに分けると20代が94.2%、30代が90.4%と断トツとなっており若い世代ではほぼ普及していることが伺えます。

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引用元:平成29年版情報通信白書

このグラフを見て分かるように、スマートフォン普及率は今や無視できない数字を表しています。そして同じく無視をできないのが、スマートフォンの普及により利用者が増加したSNSです。同じく平成29年版情報通信白書の調査によると、スマートフォンで利用するサービスに於いて最も多いのが「SNSを見る・書く」です。

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引用元:平成29年版情報通信白書

このグラフを見て分かるように、10代~40代の世代で一番多い利用目的がSNSであり多くの方がSNSを活用していることが分かります。そして、この数字は今後も増加することが容易に考えられます。
このまま進めば、10年後には30代すらもSNS利用率が50%を超える結果になります。これだけの方が利用しているSNS、最近では消費者だけではなく企業も宣伝やマーケティングでの利用に取り組んでいます。
しかし、SNSで闇雲に情報を発信したからといってそれが効果的とは限りません。重要なのは、SNSの特性やSNSユーザーの特徴を理解する必要が出てきます。

時代は共有から共感へ

もちろん、SNSといっても利用する世代や性別に大きなバラつきがあります。また、ソーシャルマーケティングに於いて最も重要な拡散力にも違いが出てきます。そもそも、数年前までSNSの利用目的のメインが「情報の共有」であり、情報を与えてもらうことが当然の時代でした。
しかし、近年のSNSは情報を共有するだけではなく流れてくる「情報に共感」できるかが重要になっています。何故なら、共感してもらうことにより共感した人が情報をまた別の人へと発信してもらえるからです。そのため、企業側もSNSを利用する上で注意するべきは「最新の情報を発信する」だけではなく「親しみやすい公式」も重要なキーワードになります。

拡散力の高い「Twitter」を例に挙げると、残念ながら運営停止をしてしまいましたが「SHARP」の公式アカウントは面白く親しみやすいと評判でした。企業の製品よりも、普段のつぶやきがバズり(SNSで話題になること)その結果40万人以上のフォロワーを獲得する人気公式アカウントになりソーシャルマーケティングとしては大成功といえます。
この理由に、良い意味で企業アカウントらしくない「消費者と同じ目線」のつぶやきが共感を得ることができたといえます。もちろん、あくまで大切なのは同じ目線に立つことによる消費者からの共感を得ることで、誰か1人からも共感を得ない発言は炎上材料となりかねないため発言には細心の注意を払う必要があります。

マーケティングもビジュアルメインへと変化する

さらには、SNSのコミュニケーション方法も文字からビジュアルメインのビジュアルコミュニケーションへと変化を見せています。これは、スマートフォンの進化によりカメラが身近な日常ツールに変化したからと考えられます。
その結果、文字を中心としていたコミュニケーションから写真や動画といったビジュアルメインのコミュニケーションへと変化し、SNSも同じように「Instagram(インスタグラム)」といった写真・動画がメインのSNS利用者が急増しました。

ビジュアルメインのSNS利用が増加したことにより、企業側も写真や動画をメインとしたマーケティングへと変化をしています。特に、写真や動画にすることにより女性ターゲットへの感情へと直接伝わりやすくなったといえます。
他にも、最近聞くことが多くなった「SNS映え」「Instagram映え」も重要なポイントです。このSNS映えを上手く利用したビジネスモデルの1つが、泳がないプールで話題になった「ナイトプール」だと思います。東京都内の遊園地「としまえん」が30年振りに夜間営業を復活したのも話題になりました。
そもそも、ナイトプール自体の入場料は数千円と決して安いものではありません。「最近の若い世代はお金を使わない・財布の紐が硬い」といわれる時代にここまで消費者マインドをくすぐることができるのは、それほど若い世代はSNSに重点を置いていることが分かります。

webtan.impress.co.jp

新たに注目される経験・体験型サービス

そして今、注目されてきているのは「経験・体験型」のマーケティング方法です。身近なものですと、スーパーの試食・試飲等です。モノを所有することに価値を見出すのではなく、商品やサービスを購入することにより得られる経験・体験に価値を見出してもらうというものです。
この背景には、SNSの発達により企業側が一方的な情報・価値を押し付ける時代ではなくなったこと、体験後・購入後のレビューがすぐ見れるため宣伝自体が重要ではなくなったことなどが伺えます。

あくまで、ユーザビリティを高めるのに重要なのは「トレンド・ニーズを捉えているか」です。消費者のニーズを捉えているものを提供できているか、IT分野の変化と密接な関係があるマーケティングだからこそ、今後もSNSのトレンドの変化に注意する必要があるといえます。

マーケティングを成功させるために

このように、めまぐるしいスピードでマーケティング環境は日々進化し変化しています。それは何も専門家じゃないと気付けないというわけではなく、一般人の方でもITテクノロジーの進化を見れば一目瞭然だと思います。

日本企業も、日々変化するIT分野に適応しようと必死に付いてきています。しかし、それでも言われ続けている課題が日本企業のIT化への対応の遅さです。他の先進国と比べた際に、日本のIT化は5年以上遅れているともいわれています。では、具体的にIT化が遅れる理由はどこにあるのか?

筆者自身がライターという仕事をしている中、「現在トレンドなものを書いてください」という依頼を多く受けます。もちろん、トレンドを絡めるのはPV数も関係してきますし当然ですが、そこに日本人特有の国民性のようなものが垣間見える気がします。

トレンドとは、言い換えれば「現在成功しているもの」です。つまり、「将来」の可能性ではなく「現在」成功している安定を好む方が多いのです。
これは、IT化導入にも同じことが考えられます。成功するか分からないITシステムを導入するよりは、既存のシステムで安定した経営が好まれるケースがほとんどだと思います。しかし、これからの時代は「第4次産業革命」「IoT(Internet of Things)」「AI」といったさらなる進化を遂げたテクノロジーが誕生しようとしています。

ソーシャルマーケティングに限らず、マーケティングデータを効率良く収集するにはITシステムの導入が必要不可欠です。ITテクノロジーの進化に追いつけなくなる前に、少しでも早くIT化への抵抗を減らしていく必要があるといえます。

 

 

コラム執筆者

f:id:Money_Clip:20180208132702j:plain松本 竜二/フリーライター
不動産営業として勤務の傍ら、フリーランスという働き方を知り退職を決意。ライターとして活躍している先人の著書物を読み漁り、独学と実戦によりライティングスキルや知識を身に付け、IT・ビジネス関連をメインとしたフリーライターとして数々のクライアントからの依頼を請け負い、現在に至る。