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赤字家計の見直しは「固定費→変動費→収入」の順番で実現

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節約を心がけているのに、月末前にはいつも赤字の危険信号。なかなか貯金が増えず、節約の効果が実感できないとガッカリしてしまいますね。
実は、赤字家計の見直しには効果的な順番があります。やみくもに何から何まで我慢しても、辛いばかりで長続きしません。ストレスフリーの節約生活で、赤字家計を見直しましょう。

まずは「固定費」の見直しから

節約しようとして、ランチを安いお店に変えたり、エアコンを付けるのを我慢したりするのは、残念ながら効果はさほど大きくはありません。ランチやエアコンは「お金を使っている」意識があるので、節約対象になりやすいのですが、効果が大きいのは「お金を使っている」意識を感じさせない支出です。

たとえば、生命保険の保険料、家賃、携帯電話代、インターネットのプロバイダー代などの「固定費」です。毎月一定の金額が口座振替やクレジットカードの支払いになっていて、わざわざ支払っている感覚ではないため、節約の盲点になりがちです。
しかし、固定費は毎月決まった金額の支払いなので、一度見直せば効果は毎月続きます。通帳やクレジットカードの明細を確認して、見直せる費用がないか探してみましょう。

生命保険の保険料

生命保険に加入したのはいつでしょうか。加入した頃とは家族や職業など状況が変わり、それに伴って必要な保障が変わっている可能性はありませんか。変わっているなら保険を見直すことで保険料を安くできることもあります。特に、保障内容がよくわからない保険は要注意です。
必要以上に高額な保障がついていると、保険料が無駄に高くなります。必要な保障に絞ることで月1万円以上の節約につながることもあります。保険の見直し相談などを利用してみましょう。

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家賃

賃貸住宅に住んでいる場合、2年更新になっているケースが多いのではないでしょうか。更新時には、住んでいる地域で似たような間取り・広さの物件の家賃相場をインターネットなどで調べてみましょう。
相場より高ければ不動産業者や大家さんと交渉の余地があります。月1万円安くなったら1年で12万円です。手間はかかりますが、やるだけの価値があります。

携帯電話代

携帯電話代の内訳は、ウェブで確認するようになっていると、なかなか把握しきれないことが多いものです。新規で契約する時に、動画見放題や電子ブックなどのオプションを付けると割引になることがありますが、そのようなサービスは初月無料でも2ヶ月目からはしっかり有料になっています。明細を確認しないまま、いらないサービスにお金を払うことのないようにしましょう。

また、格安SIMは以前に比べると格段に通信速度などが良くなっています。利用状況によっては月の携帯電話代が2000円~5000円程度になるので、ぜひ検討したいですね。

インターネットのプロバイダー代

自宅でのインターネット接続をどの程度利用しているかにもよりますが、スマートフォンのデザリング機能を使えば、自宅にインターネット回線を引かないですみます。

たまにしか使わない車のローン、ガソリン代、保険料、税金

自家用車があっても、たまにしか乗らないなら思い切って手放すのも一案です。買物なら、ネットスーパーや通信販売を利用できます。たまに車を利用したい時には、カーシェアリングを利用するのはいかがでしょうか。
車を手放すことで節約できる支出は、自動車保険の保険料や税金を含めると決して少なくありません。

ほとんど行かないスポーツクラブの会費

しっかり通うつもりで契約しても、仕事などで忙しいとスポーツクラブに行くのは後回しになりがちです。公共施設のスポーツセンターなら、利用する時だけ料金を支払えばいいタイプがほとんど。費用も比較的安いのでオススメです。

「変動費」は食費と光熱費がメイン

毎日のことだけに、食費と光熱費は普段からのちょっとした注意で節約することができます。ただし、あまりケチケチするのもストレスです。無理なくできる工夫をあげてみました。

食材の買物は、目的を決めてから

スーパーに行ってから、「今日は何を食べようかな」と考えながら見てまわるのは無駄遣いの危険性大。なぜなら、スーパーにはお客さんが買いたくなる仕掛けが満載だからです。
入り口付近や通路のワゴンには特価品が並び、つい手にとってしまいがち。ショーケースから少し突き出た棚には目立つPOPが割安感をアピールしています。さらにタイムセールで2割引や半額になるお惣菜などなど。
カモられないためには、あらかじめ必要な食材をリストアップしておくことです。そして、使いきれる分だけ買うことを徹底しましょう。

エアコンは30分程度なら付けたまま外出もOK

エアコンは起動時にもっとも電力を消費します。そのため、30分程度の外出なら、付けっぱなしにしておくほうが省エネになる場合もあります。強モードでの付けっぱなしは良くありませんが、自動モードや省エネモードなら頻繁にONとOFFを繰り返すより省エネになります。

10年前の冷蔵庫は買い替えがお得

この10年で、冷蔵庫の省エネ性能は格段に向上しました。そのため、最近の冷蔵庫は10年前の機種に比べると、年間の電気代が約1万円もダウンしています。(定格内容積401~450Lの場合)除菌や消臭機能もあり、10年前の冷蔵庫なら買い替えがお得です。

洗濯機の乾燥機能は賢く使う

働く世代の必需品とも言える乾燥機能。急な雨や、遅い帰宅でも困らないように部屋干しにしている家庭も多いのではないでしょうか。部屋干しの難点は、乾くまでの時間が長すぎると、生乾きのニオイが気になること。
それを防ぐためには洗濯機の乾燥機能を使うと良いようです。乾燥機能だけで乾かそうとすると電気代が高くつきますが、部屋干しで7~8割程度乾いたら、最後に乾燥機能を使うとカラッと仕上がる上、電気代も節約できます。

「収入」を増やすことも考えよう

さて、最後は「収入」です。家計は「収入-支出」がプラスになれば赤字にはなりません。そのためには、支出を減らすことと同時に、収入を増やすことも考えたいですね。

スキルアップで収入アップ

現在の仕事に役立つ資格を取得したり、スキルをアップしたりすることで収入をアップさせることも可能ではないでしょうか。
会社によっては、資格手当てや、受験をする際の補助金が出たりします。もしも転職するようなことになっても、資格は有利に働くので取っておいて損はありません。

副収入で収入のリスク分散

最近は、社員に副業を認めている会社が増えています。副業を通じて知見が深まり、本業にもプラスになることはお互いにメリットになります。
また、どんなに大きな会社でも、絶対に安定した終身雇用が保証されるわけではありません。いざという時、本業以外のスキルが役立つかもしれませんね。

節税も収入のうち

サラリーマンであれば、所得税・住民税は、給与天引きで自動的に徴収されています。この税金を減らすことができれば年末調整で還付金として受取れ、それに伴って住民税も安く抑えられます。

今からできる節税対策のひとつに、個人型確定拠出年金の加入が挙げられます。2017年1月から制度改革によってほぼ全ての現役世代が加入できるようになった個人型確定拠出年金は、老後資金準備のための制度で、掛け金が全額所得控除になります。
たとえば毎月1万円の掛け金だとすると、1年で12万円、所得税率が10%なら1万2000円+住民税1万2000円=2万4000円の税金が戻ってくることになります。節税をしながら老後資金の準備もできるというわけです。

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赤字家計の見直しは、効果が継続するものから始めるのがコツです。赤字が解消され、貯金が増えてくれば、節約が楽しくなってきます。貯金が増えたら、どんなことを実現させたいでしょうか。ぜひ家計を見直して、将来の夢をかなえてください。

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コラム執筆者

f:id:Money_Clip:20170314160317j:plainタケイ啓子/ファイナンシャルプランナー(AFP)
36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をし、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務に従事。約3,000件の相談をつとめたが、43歳の時に乳がんを告知される。治療を経て、現在は相談、執筆業務を中心に活動中。