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日本で大普及するか?!ロボアドバイザーについて徹底解説

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最近は、AI(人工知能)バブルとも言われ、AIという言葉を聞かない日は無くなってきました。これからはAIの時代であることは疑いようがないでしょう。
AIは私たちの暮らしをより豊かなものにしてくれる多くの可能性を秘めています。
そして、そのAIのビッグデータを活用したサービスの中で今注目されているのがロボアドバイザーです。ロボアドバイザーを利用した投資は今後日本で広く普及していくと考えられます。

今回は、ロボアドバイザーとは何かを説明した上で、ロボアドバイザーが日本で普及するであろう理由を解説します。また、実際にロボアドバイザーを利用してみようと考えている方向けに、ロボアドバイザーを利用する上で押さえておきたいポイントも合わせて解説します。

ロボアドバイザーとは

ロボアドバイザーとはどのようなものなのか解説します。現在、ロボアドバイザーには大きく分けて二種類あります。

  1. 投資家の運用スタイルに合わせて資産配分(ポートフォリオ)を提案するサービス【アドバイス型と定義】
  2. 資産配分の提案だけでなく、その後投資家が口座開設・契約締結・入金を行うと資産の運用もロボットが代行してくれるサービス【運用代行型と定義】

今後注目すべきは、2のサービスになります。
資産配分を提案してくれるアドバイス型のサービスにも価値はありますが、ロボアドバイザーの真髄はロボットが代わりに資産を運用してくれる運用代行型にあります。
この運用代行型ロボアドバイザーを活用すると、投資家はお金さえAIに預ければ投資する金融商品を選ぶ必要がなく、資産配分のリバランスも含め、その全てをAIが代行してくれます。
投資家は気づいたら勝手に資産が増えていたという体験をすることができるのです。

なぜロボアドザイザーが日本で普及するのか

サービス内容だけでもかなり魅力を感じた方も多いのではないでしょうか。
次はロボアドバイザーがなぜ日本で普及するのか解説します。

ロボアドバイザーは投資初心者にうってつけ

運用代行型ロボアドバイザーのメリットは、診断・申し込み・運用開始・運用継続までを一貫して担ってくれる点にあります。
つまり、投資の知識が少なくてもAIのアルゴリスムを用いることにより高水準の投資を行うことができるのです。そのために、投資の知識が少ない初心者にはうってつけのサービスと言えます。
実際にお金のデザイン(株)が運営しているロボアドバイザー「THEO」では、利用者の4割が投資初心者で、8割を超える人が豊富な投資経験を持っていないというデータが出ています。(出典:お金のデザイン(株)編著『ロボアドバイザーの資産運用革命』)

このことから、実際に多くの投資初心者がロボアドバイザーに参入しているとわかります。今後ロボアドバイザーは、投資初心者やデジタル文化に抵抗がない20~30代を中心に大きな広がりをみせると考えられます。

theo.blue
jp.techcrunch.com

日本人のライフスタイルに合っている

ロボアドバイザーは日本人のライフスタイルにぴったりのサービスでもあります。今後、ロボアドバイザーが大きく普及する世代はデジタル文化に比較的抵抗がない20~30代であると考えられます。
しかし、彼らは仕事が忙しく投資の勉強時間をなかなか取れない世代でもあります。ロボアドバイザーは一旦お金を預ければ勝手に増やしてくれるであろうシステムなので、このようなニーズにマッチするのです。

さて、現在日本では投資は勉強して行え!という考えが定説となっています。
これは間違いではないのですが、この日本人独特の考え方にロボアドバイザーは革命を起こすでしょう。
ロボアドバイザーでは運用しながら投資の勉強をすることもできます。
「案ずるより産むが易し」という諺がありますよね。勉強して投資を始めるのも正解で推奨されるべきことだと思いますが、これからの時代はどのような資産配分で利益が出たのかなど、ロボアドバイザーで運用しながら投資の勉強する方が効率的で理にかなっているとは考えられないでしょうか?

ロボアドバイザーは日本人の金融リテラシーを育む救世主である

今後ロボアドバイザーは日本で広く普及していくでしょう。この変化は、日本人にとってもメリットの多いことなのです。
日本は世界水準で比較すると金融リテラシーが低い傾向にあります。今後テクノロジー進化によって、オープン化させる世界市場では、金融リテラシーの低さは命取りです。
ロボアドバイザーにはそんな日本人の金融リテラシーを増幅させてくれる効果があると考えらます。

ロボアドバイザーの懸念要素

しかしながら、ロボアドバイザーにも懸念要素があります。
主には以下の2点が考えられます。

  1. セキュリティの問題
  2. 損失の不透明性。誰が責任を取るのか

1. セキュリティの問題

この問題は近年話題の仮想通貨を含め、ほぼ全てのFinTech産業における課題ですが、ロボアドバイザーにおいても例外ではありません。
運用AIのアルゴリズムに不祥事が起こってしまった時の損失は計り知れないものでしょう。
このようなセキュリティリスクは今後ロボアドバイザーが広く普及していく上で重要な論点になるでしょう。

2. 損失の不透明性。誰が責任を取るのか

どんなに優秀なアルゴリズムで運用されるロボアドバイザーでも損失が発生する確率がゼロとは言えません。ロボアドバイザーと言えど、投資には変わりありません。
投資にはリスクが付きものです。現在ロボアドバイザーで最も恐れられていることは、ロボアドバイザーが普及してからまだ大きな金融危機が訪れていないということです。
ロボアドバイザーが日本で普及しだしたのは2015年です。よって、今後リーマンショックのような金融危機が訪れた時、ロボットがどのような対応をするのかは不透明です。

また、大きな損失が発生した時は誰が責任を取るのかも今後の課題でしょう。
投資は基本的に余剰資金で行うものなので、損失は自己責任だと心得ていると思いますが、運用を任せる対象がAIであることがこの問題を複雑化させる懸念があります。
損失はAIのシステム上の欠陥と責任転嫁させる人が出てこないとも考えられません。ロボアドバイザーの普及に伴い、国は法整備を早急に行う必要があるでしょう。

資産形成に適したロボアドバイザーの条件

いざ、ロボアドバイザーを利用しようと考えても、最近はサービス提供会社も増えてきており、どのロボアドバイザーを選択すればいいかわからない方も多いでしょう。
基本的には以下の2点を満たすロボアドバイザーが損失を軽減させることができ、かつ資産形成に有効です。

  1. 世界の株式に分散投資を行なっている
  2. 積立投資ができる

1. 世界の株式に分散投資を行なっている

世界の株式に分散投資を行なっていることは、資産形成の鉄則だと考えています。よく国内に投資していた方が安全だから国内に分散投資をした方がいいという人もいますが、必ずしもその考えが正しいとは限りません。
現在日本は低成長の一途をたどっています。国内に分散投資を行うことで損失は軽減できるかもしれませんが、長期的な目で見たときに現在の成長率では資産が増えるとは考えにくいのが現状です。

資産運用は基本的に長期のスパンで行うものである為に、長期的な成長が期待できる資産に投資を行うべきです。長期的な成長が期待できるのは世界の株式です。
世界の株式に投資を行うことに抵抗を感じる気持ちも理解できます。
実際に、世界の株式は短期的には大幅な増減を繰り返しています。
しかし、短期的な目線は資産形成にはあまり意味をなしません。長期的な目線で、最終的にプラスだったらいいのです。

実際に世界の株式は成長しています。今後、爆発的な人口増加が考えられることも、世界株式の成長に追い風です。
世界経済の計算式は「総世界人口×一人当たりの生産性」です。今後は発展途上国を中心に人口が爆発的に増加し続けます。つまり、人口が増えるということは、結果的に世界経済の成長につながるのです。

世界経済の計算式「人口×一人当たりの生産性」から考察して一人当たりの生産性が落ちたら意味がないと考える人もいるでしょう。
しかしながら、一人当たりの生産性が減少する可能性は限りなくゼロに等しいと考えられます。というのもテクノロジーは常に進化し続けているからです。

テクノロジーの進化は人の生産性を向上させ続けています。今後はFinTech産業の拡大によりさらなる生産性の向上が期待できるでしょうから、一人あたりの生産性が落ちるとは考えにくいのです。
つまり、世界の株式に投資を行うことが資産形成としての理にかなっているのです。

2. 積立投資でリスクを軽減

もう一点は積立投資ができるロボアドバイザーを利用することです。
積立投資とは定期的に定額分の金融商品を継続して購入する投資方法です。端的に説明すると「特定の金融商品の量(口数)を買う投資方法です。」
投資家は価格が上がったら購入する量を減らし、逆に価格が下がったら購入する量を増やすことになります。

積立投資において価格の上下は問題ではありません。価格が減少した場合は多くの量を買い込むチャンスとなるからです。投資の最終成績は以下の式で表します。

投資の最終成績=売却時価格×量(口数)


つまり積立投資においてでは、投資した金融商品が長期的に値上がりさえしていれば短期的な値下がりは全く問題ではありません。再度申しあげますが、価格が減少した場合は多くの量を買い込むチャンスとなるからです。
積立投資の気をつけるべき点は短期的な値下がりは量を買い込むチャンスとなりますが、中長期的には値上がりする必要があるということです。
では、中長期的に値上がりする資産はなんでしょうか。それが先ほど紹介した世界の株式なのです。

また積立投資には以下のようなメリットもあります。

  • 長期投資に向いており、複利効果で資産を増やすことができる
  • 投資する時間を分散できるために、購入タイミングによるリスクを軽減できる
  • 値下がり時も、一喜一憂する必要がないために投資に対するストレスが少ない

積立投資は資産形成に非常に有効な投資方法なのです。

世界の株式に分散投資するロボアドバイザーで積立投資せよ!

どのロボアドバイザーを利用しようか迷った際は、まず「世界の株式に分散投資」を行なっているかどうかをチェックしましょう。
恐らく、この条件は多くのロボアドバイザーがクリアしていることでしょう。

その上で今度は「積立投資ができるか」をチェックしましょう。
積立投資ができるロボアドバイザーは意外に少ないことに気がつくでしょう。
ちなみにこの両条件を満たすロボアドバイザーは現在たったの3つしかありません。

  • お金のデザイン(株) 「THEO
  • ウェルスナビ 「WealthNavi(SBI証券、住信SBIネット銀行経由のサービス含む)
  • マネックス証券 「マネラップ

特にオススメなのは「THEO」と「WealthNavi」です。
積立投資ができる上に、投資対象を海外ETF(海外上場投資信託) に限定しているからです。

tantanpy.hatenablog.jp


いかがだったでしょうか。
今後も様々な企業が運用代行型ロボアドバイザーのサービスに参入すると考えられます。
実際にロボアドバイザーは個人の資産形成の手段として非常に有効です。
まだまだ懸念材料が多い分野ではありますが、今後の成長が楽しみなサービスです。

 

コラム執筆者

f:id:Money_Clip:20170512103840p:plain升屋 豊久/関西学院大学経済学部所属 (2017年4月現在)
音楽家を目指す傍ライター業を開始。ライター業中に20代からライフプランニングを行うことの重要性に気づき、年金制度や資産運用などFP分野に関連する勉強を始める。ライターとしての実績を積みながら、CFP資格の習得を目指している。コンセプトは「人の為になるライティング」
Twitter:@masutoyo_jp