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同世代だからこそ言える!20代が行うべき「真のライフプランニング」とは

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唐突ですが質問です。
「日本の将来像が予測できますか?」
「そして日本の将来に向けた対策ができていますか?」

以前の日本では、国の制度が充実していた為、就職、定年退職、老後と順序よくある程度は豊かに暮らすことができました。しかしながら日本の将来が抱える状況は深刻です。

日本の将来を考えて今から準備しなければ、あなたは人生に行き詰まるかもしれません。
特に就活生、新卒生を含めた20代の方は他人事ではありません。

ところで40年後の自分を予測してくださいと言われても無理な話でしょう。
どんな姿で、誰と結婚しているのか?そんなことは誰にもわかりません。
しかしながら、40年後の日本の姿なら、ある程度の予測ができます。
国の将来像を予測し、今のうちから対策を考えておくこと。これが真の意味での「ライフプランニング」であると私は考えます。

今回の記事では私と同年代の若年層をターゲットに、まず日本の将来がどうなるのか予測します。
また、予測した上でどのような対策をしていけば良いのかを考えます。

約40年後の日本を予測してみましょう

60歳で定年退職できる時代は終わるかも

早速ですが、あなたは何歳まで生きると思いますか?
日本人の平均寿命は男性が80歳、女性は87歳です。すごく長生きですね。日本は世界的長寿国と言われています。

しかしこれは現在のケースです。40年後を考えてみましょう。
平均寿命が年々高くなることを考慮すれば、男性の平均寿命は90歳を超えると予測できます。女性は100歳が平均寿命になるかもしれません。

つまり私たちが60歳になっても残り30年以上生きることになります。
ところで、あなたは60歳で定年退職した後、仕事をせず悠々自適な生活が送れると楽観的に考えていませんか?そう考えるのは危険かもしれません。
寿命が長くなるということは、それだけ老後の出費が増えるということです。

よく耳にする言葉に「老後の生活資金は3000万」という言葉があります。

これは老後の一ヶ月の生活赤字額が約8万円で、それを30年間分計算した額(8万円×12ヶ月×30年)が約3000万円となることからきています。

これはあくまで一例の金額にすぎないのですが、もしこれを日本の40年後のケースで当てはめると「老後の生活資金は5000万」となってもおかしくありません。
60歳の時点で5000万円の貯蓄を準備できる人がいったい何人いるでしょうか?
多くの人が60歳以後も生活費を稼ぐために働かざるを得ないことが予測できます。

このような平均寿命の長寿化による老後資金の枯渇リスクをあらかじめ考慮に入れておく必要があります。
資産形成は早めに始めるに越したことはありません。今のうちから長期的な目で老後を見つめましょう。

今のあなたの職業は40年後には存在しないかも

さて、あなたの今の職業は何ですか?
就職して安心していませんか?定年退職まで安泰だと。

しかしながら大企業でも安泰する時代は終わりました。
日本航空(9201)シャープ(6753)東芝(6502)などのケースも考えられます。
加えて最近はAI(人工知能)産業が急速に発展してきています。その成長速度は目まぐるしく、本格的に実用化が検討されています。

では、AIが発達すると仮定して40年後の姿を予測してみましょう。
例えば、経理の作業は全てAIにとって代わられているでしょう。接客業務もAI化されるかもしれません。通訳もAIが自動で行なってくれそうですね。
つまり、あなたがいつまでもその職に就いていられる保証などないのです。突然の経営破綻やAIの導入により職を追われる日が来るかもしれません。このような雇用喪失のリスクをあらかじめ考慮に入れておく必要があります。

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公的年金の減税は確定的、支給開始年齢も先延ばしに

老後の生活を支える大柱となるのは年金です。
皆さんは年金についての知識がありますか?会社勤めをされている方は、会社が給料から天引きするので、実感がない方も多いかもしれません。

定年退職を迎えた夫が65歳以上の無職世帯を想定して考えます。
現在国民年金の支給額は月額6万8000円。夫婦で合わせて1世帯当たり13万はもらえます。さらに夫の厚生年金の支給額もプラスするので1世帯当たりの月間支給額は約20〜22万というのが今の通例です。

また、同様に月間計支出は約28万円と言われています。
年金の支給額から月間計支出額を引いた額(赤字分)を貯蓄で賄うのが老後の生活スタイルです。実際、年金だけで生活するのは厳しい状況です。
では40年後はどうでしょうか?
もっと悲惨な状況が待ち構えていることが容易に予測できます。国民年金は賦課方式で運営されています。これは、働いている現役世代が支払っている保険料が、受給側の年金に当てられるという仕組みです。

現在、日本は深刻な少子高齢化に直面しています。このまま賦課方式を続けたら国民一人当たりの負担は増える一方です。その対策として、政府は年金の支給額を減らしたり支給年齢を先延ばしにしたりすることが考えられます。

一人当たりの国民年金の支給額は40年後には4万円を下回っているかもしれません。また、支給開始年齢は70歳以上になるかもしれません。
だからと言って国民年金を支払わないのは間違いです。国民年金に加入することで得られるメリットは沢山あります。大事なことは、将来年金の支給額が減額され、支給開始年齢が現在から先延ばしになる可能性を予め考慮しておくことなのです。

平成29年4月分からの年金額について|日本年金機構
zuuonline.com

若年層が行うべき真のライフプランニング

どうでしょうか、将来のあなたを待ち構える状況が少しは予測できたでしょうか?
ここで紹介したのは日本の将来において予測できる一例に過ぎません。
人口減少による円安化でインフレになるなど、予測できる将来像は他にも沢山あります。
つまり大事なことは、「日本の将来はどうなるのか」と今のうちから予測しておくことなのです。

ところでライフプラン(人生設計)という言葉を知っていますか?
ライフプランとはこれから先の生活についての中・長期計画作りのことです。FPの勉強をされている方には、なじみ深い言葉でしょう。
将来の来るべき弊害に備えるためには人生のライフプランを今のうちから考えておくことが必要です。

一般的なFP分野で言われているライフプランは金銭面からの生活設計という意味合いが強いです。
例えば、老後の資金はいくら必要なのか?また、そのお金を用意するにはどのような貯蓄計画を立てたらいいかという感じです。
ライフプランを考えることにより、人生の目標が明確になり、ライフイベント(車やマイホームの購入など)や老後の資金などを効率的に貯めることができるのです。

しかし、これには大きな弱点があります。
それは将来的に迫り来るリスクが全く加味されていないことです。
例えば、現在ライフプランを考える上で参考になるある指標があります。
それは先ほど紹介した「老後の生活資金は3000万」です。
しかしながら、先ほど述べたように40年後「老後の生活資金は5000万」かもしれないのです。つまり、今の若年世代は現状をもとにライフプランを考えたところで全く意味がないのです。

そこで私が提唱する真のライフプランニングとは “将来の可能性を加味した上でライフプランを考えること” です。
これは金銭的な話に留まりません。
例えば、AI技術の発達を加味した上でのAIに取って代わられない職業選択なども含まれます。将来の可能性を加味し、これから迫り来るリスクに対応できる適切なライフプランを考える必要があるのです。

将来を見極める目を持ち、適切なライフプランニングを行うために

将来を見極め、適切なライフプランニングを行えるようになることは難しいと感じるでしょう。
心配しないで下さい。今すぐではなく、徐々にこのような視点を持てるようになればいいのです。そこで、どのようなことから始めればいいのかアドバイスしますので、参考にしてみて下さい。

  1. 金融リテラシーを身につける
  2. 休日を自己投資に有効活用する

金融リテラシーを身につけるとは?

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「金融リテラシー」とは、金融に関する知識や情報を正しく理解し、自らが主体的に判断することのできる能力であり、社会人として経済的に自立し、良い暮らしを送っていく上で欠かせない生活スキルです。

出典:【金融リテラシー】 | 日本証券業協会


金融と聞いたら難しいように感じますが、例えば家計を付けたり、預金するだけでも金融に触れていることになります。
身近な例でいうと、自分がどのような年金制度に加入しているのか確認してみましょう。
今現在加入している年金制度だけで老後の生活を維持できるか考えてみてください。現在は個人型確定拠出年金など老後の為の制度が充実しています。
どのような年金制度があるのか自分の目でチェックしてみて、加入を検討するのもいいでしょう。

また、年金制度が不十分な場合は、口座開設して投資信託などによる積立投資での資産運用を始めてみるのもいいでしょう。
例えば月々2万円を積み立て40年間、利回り5%で運用できれば3000万円の資産になります。もちろん目標に向けて正しく運用するにはしっかり勉強する必要があることを忘れてはいけません。

このような金融に関する知識は今の若年層にとって必須知識となります。
将来、知らなかったでは済まされないのです。また、気づく時期が遅すぎてもいけません。
早めに金融リテラシーを身につけ、あなたの生活に生かしていきましょう。

休日は自己投資に有効活用すべき

もう1つ私から提唱するアドバイスは休日の過ごし方です。
休日では休息を取り日頃の仕事の疲れをリフレッシュしたいですよね。
しかしながら、それでは通用しない時代が到来しようとしています。
先ほどのAIの例を考慮すると今後は人にしかできない仕事を見極めることが大事になってきます。どのような仕事が40年後も通用するのか考え続ける必要があるのです。

その為には、休日を休息だけの時間に使うのは止めるべきです。
休日は新しい知識の吸収などの自己投資に回すべきです。
もし、休日に何をしたらいいかわからない方は、先ほど紹介した金融リテラシーから身につけましょう。
もちろん休日を全て自己投資に回す必要はありません。しっかりとした休息は必要です。
休日に1時間でもいいので自己投資のための時間を継続して作ることが大切なのです。

日本の将来に目を向けてみましょう。
そして将来の可能性を加味した上で今の自分の生活を見返しましょう。
さらに今度は自分自身の将来に向けた人生設計を行いましょう。
これが今の20代が行うべき「真のライフプランニング」なのです。

 

コラム執筆者

f:id:Money_Clip:20170512103840p:plain升屋 豊久/関西学院大学経済学部所属 (2017年4月現在)
音楽家を目指す傍ライター業を開始。ライター業中に20代からライフプランニングを行うことの重要性に気づき、年金制度や資産運用などFP分野に関連する勉強を始める。ライターとしての実績を積みながら、CFP資格の習得を目指している。コンセプトは「人の為になるライティング」