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損していませんか?生命保険の見直しポイント3つ

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家計の見直し相談で一番多いのは、節約に関するものです。収入がなかなか増えない中で、なんとか貯蓄を増やそうとすれば、支出を見直して削れるところは削っていかなくてはなりません。
生命保険の保険料は、金融機関の口座から毎月自動引き落としになっていることが多く、そのため多くの方が無意識的に保険料を支払っています。保険料を毎月いくら支払っているか把握していますか。そして、その保険は本当に必要なものでしょうか。

もし、生命保険を見直して保険料を安くできたら、その分を貯蓄に回せます。不要な保険をそのままにしておくと損です。見直しのポイントは3つに絞ると考えやすくなります。
さっそく見直しをしてみましょう。

ポイント1:生命保険に入る目的をはっきりさせよう

生命保険は、就職や結婚、出産などのタイミングで加入する方が多くいます。それは、家族に対しての責任ができたからです。自分に万一のことがあれば、家族に経済的なダメージを与えるわけにはいかない、と考えることはもっともです。
しかし、保険会社の担当者からの提案を鵜呑みにしていると、不必要な保障まで追加されてしまっていることも少なくありません。

clip.money-book.jp


まずは、生命保険に入る目的を再確認しましょう。
生命保険とは、万が一亡くなった時に遺族が保険金を受け取れる契約です。これを死亡保障と言いますが、亡くなる期間の定めがあるかどうかで、2種類に分かれます。


亡くなる期間を限定している → 定期保険
亡くなる期間を限定していない → 終身保険


定期保険は、契約してから「10年間」とか、「60歳まで」などの期間を限定し、もしその期間に亡くなったら遺族が保険金を受け取れるという保険です。亡くならなければ保険金は無いので「掛け捨て」とも言われます。

一方、終身保険は期間を定めていません。いずれ亡くなる時がきて保険金が受け取れます。いつかは必ず受け取れるので、掛け捨てではなく「貯蓄性がある」とも言われます。保険料が無駄にならずいいようですが、定期保険と比べると保険料が高額です。
たとえば、35歳男性が1000万円の生命保険に入るとして、同じ保険会社であっても、定期保険なら1697円(オリックス生命ブリッジ、10年)、終身保険だと22,980円(同ライズ、60歳払済)です。かなりの違いがありますね。

それでは、定期保険と終身保険、どちらに入るのがよいのでしょう。それは、保険金を誰が受け取るのか、そして何に使うのか、その目的によって決まります。
遺された子供の教育費や生活費のためなら、子供が成人するまであれば十分です。定期保険で保険料を安く抑え、貯金を増やしましょう。
お葬式代や相続税対策のためなら終身保険です。葬式も相続税も、死亡時の年齢に係らず必要な資金ですので、保険で確保できれば安心です。

ポイント2:保障の期間と金額は過不足なく設定しよう

さて、遺族の教育費や生活費のために入る保険であれば、定期保険が適していますが、保障の期間と金額はどのように決めたらよいでしょう。

保障期間は、子供のことを考えれば、末子が独立するまでの年数分必要です。配偶者の生活費のことも考慮に入れれば、配偶者が老齢年金を受け取れる年齢まで必要です。いずれにしても、受取人の年齢をベースに考えていきましょう。
その際に必ず確認しておきたいのが、公的保障の遺族年金です。国民年金や厚生年金、共済年金の加入者が亡くなった場合に、子供の人数などに応じて給付が受けられます。
国民年金の遺族基礎年金は、配偶者と子供1人(18歳の年度末まで)の場合、年額100万4600円が受け取れます。月あたりにすると8万円余りです。

さらに、会社員などで厚生年金に加入していれば、遺族基礎年金に上乗せして、遺族厚生年金が受け取れます。いくらの受け取りになるかは、支払い済みの保険料の金額によって変わります。保険料は給料によって決められるので、人によって違いがありますが、年金額はねんきん定期便で確認することができます。

www.nenkin.go.jp


ねんきん定期便の「これまでの加入実績に応じた年金(年額)」の老齢厚生年金の4分の3の金額が、遺族厚生年金の金額です。ただし、加入月数が300月に満たない場合には、300月とみなして計算します。
たとえば、老齢厚生年金が30万円で加入月数が180月だとしたら、次のようになります。

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月あたり約3万1250円です。遺族基礎年金と合わせると約11万5000円。すでにマイホームを購入していれば、団体信用生命保険によって住宅ローンはなくなりますし、配偶者が働くことで生活費は確保できるのであれば、あとは子供の教育費だけ考えればいいでしょう。

ポイント3:将来の見直しがしやすいことも大切

このように保険を見直して無駄を無くしても、実はこれで終わりではありません。家族の姿は年月とともに変わっていきます。何かの才能が開花して収入が増えるかもしれません。災害などで生活が変わってしまうかもしれません。
状況が変われば保険の役割も変わります。人生の節目には保険の見直しもしましょう。
そのためには、いろいろな保障がセットになったタイプの保険は見直しに不向きです。
たとえば、死亡保障に医療保障やがん保障がセットになっている保険だと、死亡保障だけ見直すことができなくなる場合があるので、保障ごとにわかれた保険がオススメです。

保険の見直しは手間がかかりますが、保険料を節約できればその効果は毎月続くので、やるだけの価値があります。ぜひ保険の見直しで、家計の改善につなげみましょう。

 

コラム執筆者

f:id:Money_Clip:20170314160317j:plainタケイ啓子/ファイナンシャルプランナー(AFP)
36歳で離婚し、シングルマザーに。大手生命保険会社に就職をし、その後、保険の総合代理店に転職。保険の電話相談業務に従事。約3,000件の相談をつとめたが、43歳の時に乳がんを告知される。治療を経て、現在は相談、執筆業務を中心に活動中。